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sugar-holic

第20章 久し振りだな

「ふぅん?」

次長が探るような目で私を見た。

だけど、悟られないように笑顔を作る。

「何の話ですか?」

倉田くんが、私と次長を見て、怪訝そうな表情を浮かべている。

あなたの話なんだけど。

「ううん。何でもない。もう済んだ話だから」

そう。もう済んだ話。

これ以上発展しようもない話だから。

「さぁ、じゃあ平谷次長。打ち合わせを始めましょう」

鞄から資料を取り出して、机の上に広げると、平谷次長からクスッと笑い声がこぼれた。

「梢さんがいいなら良いけど。無理はしないように」

「はい。お気遣い、ありがとうございます」

小さく頭を下げると、やっぱり意味がわかってない倉田くんだけが首を傾げていた。



そして、ある程度打ち合わせが進んだ所で、スタッフ紹介があった。

矢口さんという、二十代の女の子と、芹澤さんと
いう三十代の男の人だ。

そして、親睦を兼ねて食事に出掛けることになり、会社を出た所で…。

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