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sugar-holic

第21章 親睦会

矢口さんは、そんな芹澤さんをチラッと見ると

「えー!?それ絶対若いコだからですよ!!私だったら9つ上って…36の人って事でしょ?」

「あ、俺、今36」

手を上げた芹澤さんを見て、矢口さんは笑いながら

「ない!!絶対ない!!」

「言い切るな~」

芹澤さんは苦笑いを浮かべ、その前で倉田くんが腕組みをすると

「そうか。9つ下だと、俺なら…ギリ未成年ですね」

何か、その言い回しかたが…

倉田くんが私を見て、眉を潜めた。

「何でそんな嫌そうな顔するんですか?」

「犯罪者みたいだから」

「何ですか、それ!?」

倉田くんの抗議に、クスッと笑いをこぼしていると、次長がポツリと呟いた。

「そうか…犯罪者か」

え!?違うところに飛び火してる!?

「え、いえ!平谷次長は違いますよ!?」

「次長はカッコいいからOKです」

矢口さんも一緒にとりなしてくれて、内心焦っていると

「確かに若いってのは武器かもねぇ」

倉田くんがそう言うと、口元を歪めて、ははっと笑った。

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