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sugar-holic

第21章 親睦会

「俺だと犯罪者なら、自分はどうですか?」

「え?私?」

「そっちは?9つ上って言うと?」

「…41?」

渋々答えると、倉田くんがクッと喉の奥で笑った。

「それはまた結構ですねぇ」

どういう意味なのよ!!

倉田くんを上目使いで軽く睨むと、芹澤さんと矢口さんで

「41ってーと、総務の西村さんとか?」

「山口さんもそうじゃないですか?」

そう言うと、顔を見合わせて笑いをこぼしている。

えーっと…その笑みは何ですか!?

憮然とした表情で二人を見ていると、次長が何かを思い付いたようで

「あ!浅野さんがそれくらいだな」

え?そこで浅野さんが出ます!?

「浅野さんって?」

芹澤さんと矢口さんが、きょとんとして聞き返した。

そりゃ二人は面識ないから、分かるはずもない。

「えーっと、岐阜の、取引先の社長さん」

私の言葉に、矢口さんが食い付いた。

「え?社長?カッコいいんですか!?」

「何?随分と年上だぞ?」

「だって社長ですよ!?」

分かりやすいその反応に、思わず笑いをこぼした。

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