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sugar-holic

第22章 契約して下さい

「浅野社長に気に入られてるから、元嫁を上回れるかと思ってたんですけどね」

「何それ!?」

そんな事思ってたの!?

「だって、『俺の女神』なんでしょう?」

片方の目を細めて笑われて、浅野さんに言われたことを思い出した。

「あ…それは!」

慌てて訂正しようとしたのに、私が口を開く前に

「それに…何でしたっけ?何か、料理作ってやったんですよね?」

「まぁ…そうだけど…」

何だってそういう事ばっかり覚えてるのよ!?

否定の仕様がなくて、ビールを飲み、一息つく。

倉田くんは、私を見て目を伏せると、淡々とした口調で話し出した。

「アンタが料理しないの、ツヨシさんの事があるからだと思ってました」

え…

その内容に、倉田くんを見返すしかなかった。

何でそんな事を思ったの?

私の家の様子から、料理してないってのはすぐに分かるだろうけど…

でも、その先は。

その理由までは、普通、考えないんじゃない?

だって、それって、私の事を理解して、私の気持ちになってじゃないと思い付かない事でしょ!?

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