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sugar-holic

第23章 鬼の霍乱

「倉田くん、ちょっといいかな?」

そう言って、倉田くんをミーティングルームに呼び出した。

「何の話ですか?」

ドアを閉めて開口一番に問われて、思わず苦笑いが浮かんだ。

「仕事の進行度合いはどう?」

「順調ですよ?」

余裕綽々な態度も、いつも通りなんだけど…

浅野さんに言われたから、かな?

いつもとは違うように見えてしまうのは。

「物流部で何をしてたの?」

私の問いに、1つ舌打ちをすると

「送り状ナンバーと、発送先のチェックを」

「それ、物流部の仕事でしょ?依頼してリストアップしてもらえばいいのに」

すると、ふうっとため息をついて、顔をしかめた。

「時間がかかるんですよ。自分でやった方が早い」

…成る程ね。そうだろうと思ったけど…

眉間を押さえて苛立ちをおさめると、腕を組んで倉田くんを見据えた。

「…あとは?今日しなきゃならない事は?」

「今日は…受注分を仕分けて、在庫確認するくらいですかね」

そうか。それくらいなら何とでもなるかな。

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