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sugar-holic

第23章 鬼の霍乱

「いい加減、俺を頼れよ!!」

低い声で唸るように恫喝されて。

倉田くんらしくない、余裕のない姿に驚きを隠せなかった。

「頼りにしてるよ!!」

「だったら…」

「だからこんなときに倒れて欲しくない」

片目を細めて顔をしかめた倉田くんの側に歩み寄ると

「プロジェクト成功するには、倉田くんの力が必要なの」

そう言って、机の縁を掴んだままの倉田くんの手に、私の手を重ねた。

「お願いだから、帰って休んで」

そして、倉田くんの目を見て微笑んだ。

すると、倉田くんの目が揺れた…と思ったら

「くそ…っ!!」

悪態をつきながら、私の手を払い除けられた。

え…?

拒絶されたようで、呆然と倉田くんを見ると、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていて…

「分かりました。帰ります」

吐き捨てるように言うと、顔を伏せたまま、私を一度も見ずにミーティングルームを出ていってしまった。

怒った…かな。怒ったよね。

ため息をつくと、天井を向いて、あーあ、と呟いた。

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