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sugar-holic

第23章 鬼の霍乱

倉田くんの家に向かう途中で、コンビニに寄ってお見舞いを見繕った。

「何買うの?」

「ん…とりあえず、スポーツドリンクと栄養ドリンク?」

あと、果物と…

「桃缶!?」

手に取ったものを見て、比呂子さんがクスクス笑った。

「え!?風邪って言ったらこれじゃない?」

「倉田のイメージじゃないな~」

そう言って笑われて、少し不安になった。

何か、確実にバカにされそうな気がしてきた…。

「ん…じゃあ、他のものにする」

「えー、いいよ、買っていこ!?何て言うか楽しみ」

比呂子さんは気楽に言ってくれるけど、嫌味言われるのは私なんだけどなぁ。

ふうっとため息をついて、会計を済ませて…


そして、倉田くんのアパートに向かったんだ。

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