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sugar-holic

第23章 鬼の霍乱

私の言葉を聞いて、史華さんは眉をひそめた。

「…そうなの?」

ぼそりと呟くと、チラッとアパートを見上げ…

倉田くんの部屋を見てる?

「仕事させすぎなんじゃない?」

そう言って、私を見据えると

「ここのところ、会おうとしても忙しいって断られてばっかりだったのよ!?」

一気に言い放つと、ふうっとため息をついて、首を傾げて笑いを浮かべた。

「トモノリばっかり仕事させないでよ、課長さん。上司なんでしょ!?」

私はそんな史華さんに…何も言い返せなかった。

確かに、国体がらみの仕事が始まってから、倉田くんの仕事量は増えてきてる。

私は、それを分かっていたのに、倉田くんに任せっぱなしで…

浅野さんに言われるまで、全然気付きもしなかったんだ。

上司失格だ。

何も言わない私に業を煮やしたんだろう。

比呂子さんが史華さんに突っかかった。

「あのね…!!」

急いで比呂子さんの腕を掴み、首を振った。

「いいから!!」

比呂子さんは何か言いたげな顔をしていたけど、私は史華さんを見て、笑顔を浮かべた。

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