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sugar-holic

第23章 鬼の霍乱

「そうね。ゆっくり休んでって伝えてもらえる?」

「梢ちゃん!?」

比呂子さんが信じられないといった表情で私を見てる。

史華さんも怪訝な表情を浮かべた。

「伝える?トモノリに会わないの?」

「独り暮らしだから、困ってる事あるかと思って来たけど。あなたが居るなら、様子を見る事もないでしょ?」

そして、笑顔を浮かべたまま、コンビニの袋ごと史華さんに差し出した。

「あ、これ、お見舞い。大したものじゃないけど、倉田くんに渡してもらえる?」

私を見て、袋に視線を落とすと、もう一度私を見た。

困ったような、面倒くさそうな表情のまま

「どうも…」

それだけ言うと、袋を受け取ってくれた。

「お願いします。それじゃ」

史華さんに軽く会釈すると、来た道を戻るように歩き始めた。

急いで後を追いかけてきた比呂子さんが

「梢ちゃん、いいの?」

そんな事聞かれても。

あの状態で、倉田くんのうちに押し掛ける訳にいかないじゃない。

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