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sugar-holic

第24章 最後に《倉田side》

史華は手を伸ばすと、タオルの端を持ち上げ、俺の顔を覗き込んだ。

「何だよ」

「あ、本当に具合悪いんだ」

納得したように言われて、疑問が浮かぶ。

何でその事知ってるんだ?

電話の声で判断したのか?

…まさか。そこまで弱々しい声は出してないはずだ。

俺の疑問をよそに、史華は口元に笑みを浮かべて部屋に入ってきた。

「大丈夫?」

「…のど乾いた」

そう言えば、起きてから何も口にしてない。

冷蔵庫の中に何が入っていたか…水くらいはあったかもしれないけどな…。

そんな事を考えていると

「あ、じゃあこれ」

史華が持っていたレジ袋を持ち上げて見せた。

「何だ?」

史華はレジ袋の中から、水とスポーツドリンクを取り出して、どっち?と首を傾げてみせる。

スポーツドリンクを手に取り、礼を言って口にした。

半分近くを一気飲みして、深く息をつくと

「にしても。こういうの買ってくるの、珍しくないか?」

「だって、私じゃないもん」

そうだろうなとは思ったけど。

じゃあ誰なんだよ。

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