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sugar-holic

第24章 最後に《倉田side》

レジ袋の中には栄養ドリンクに、バナナと缶詰。

さっきのスポーツドリンクと、水。

栄養ドリンクは別として、それ以外のチョイスに笑みが浮かんでくる。

風邪引いた子供かよ!?

隣でそれを見ていた史華がクスッと笑いをこぼした。

「桃缶…なんか昭和って感じ。お母さんみたい」

昭和。確かにな。

お前は絶対こういうの買って来ないだろうしな。

レジ袋ごと冷蔵庫の中に突っ込んで

「で、お前は何の用だよ」

すると史華は俺の顔をじっと見て、

「ん…疲れてる?」

珍しく、気遣うような言葉をかけてきた。

こいつがこんなこと訊いてくるなんて。

よっぽど顔色悪いのか?

「寝たらスッキリした」

顔を撫でると、少しだけ伸びた髭がざらついた。

シャワー浴びた時に剃ればよかった。

心の中で舌打ちをすると、史華が後ろから抱きついて

「もっとスッキリしたくない?」

背中に胸を押し当て、俺の下腹部を撫で回してきた。

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