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sugar-holic

第24章 最後に《倉田side》

そう返事をして、テレビを点けた。

番組表を呼び出して、面白そうなものを探していると、

「…それだけ?」

史華が、不満げな声を上げた。

「何か他に言って欲しいのか?」

「しないの?」

シねぇよ。

鼻先で笑うと

「今日はいいって言ったろ」

「だって、最期よ!?もう会えないのよ?」

俺の手からリモコンを奪うと、電源を切りやがった。

「そういうのは、彼氏に言ってやれよ」

ため息まじりに息を吐くと、史華に向き直った。

「そもそも、俺とはそういう関係じゃないだろ」

束縛も嫉妬もしない。

時間の合うときに会って、気が向いたらセックスしたりする関係。

セフレって、ちゃんと割り切ったものだろ!?

俺の顔を見つめる史華の瞳が悲しげに揺れるのを、ただじっと見ていると

「…分かってたけど、ここまであっさりしてると何だかさみしい気がする」

そして顔を伏せると、そっと俺に寄り添うように、俺の胸に頭を凭れてきた。

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