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sugar-holic

第24章 最後に《倉田side》

頭に浮かぶのは、モカブラウンのさらさらの髪。

「諦められません。やっぱり…好きですから」

迷いのないまっすぐな目をしていた。

一途ってのは、ああいうのを言うんだろうな。

あんな目で見られたら、遠距離でも続くのかもしれない。

平谷サンもご苦労様。

くくっと笑いをこぼすと、ふいに脳裏をよぎったのは

「強司に無理だって言われたんだよね」

そう言って、悲しげに唇を震わせたあの人の姿。

好きな男に別れを切り出されて、まだ想ってるのに承諾してしまう…

それもその男に『一途』だから…?

自分の考えに首を振った。

…いやいや、そんな事はないだろ!?

適当にチャンネルを変えてみるけど、面白いものはやっていなくて、諦めて電源を落とした。

…腹へったな。

はぁ、と大きく息を吐き、冷蔵庫の中を見る。

何かあったか?

すると、さっき放り込んだままのレジ袋が目についた。

栄養ドリンクは後でもらうとして、バナナと桃缶ねぇ…。

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