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sugar-holic

第26章 応援するけどな

打ち込んだ文字を消去しようとすると

「あ?宇佐見!?」

比呂子さんが叫び声をあげた。

驚いて顔を上げると、宇佐見さんがその場で崩れ落ちていって…

ゴン!!

鈍い音をたてて、額をテーブルに打ち付けた!!

「痛たた…」

額を押さえながら起き上がる宇佐見さんに、比呂子さんが苦笑いを浮かべ

「どうした?寝不足?」

「ん…腹いっぱいになったら眠い…」

「歯磨いて寝なよ」

「ん…そだね」

欠伸を浮かべると、洗面所に向かっていった。

「昨日、遅かったのかもね」

「体壊さないよう、気をつけて下さいね」

私に微笑んでから、あ、と声をもらし

「メール、出来た?」

「え?ううん、まだ」

手元の携帯の画面を見て…ぎゃあっ!!と叫んだ。

「なっ、何!?」

「送っちゃってた!!」

今の宇佐見さんの事で、指が送信を押しちゃったのかも!!

「ま、いいんじゃない?」

「駄目だよ!!直す前だもん!!」

すると、メール着信の音が鳴った。

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