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sugar-holic

第28章 勘違いしないで

何かその言い方って。

まるで私がいつも怒ってるみたいじゃない!?

「あのねっ…!!」

見上げたら思ってたより倉田くんとの距離が短くて。

「ご…ごめん!!」

慌てて離れた。

「遠藤さん、遅い!!何してるんだろ!?」

物流部の事務所がある方を見ていると、呆れたような声で

「相手先の納品伝票を探してんじゃないですかね?結構管理ずさんだから」

「え?そんななの?」

「だから自分でやった方が早いんです」

あ…。

それ、前に私が注意した事だ。

「知らなかった。ごめんなさい」

すると、倉田くんが片側の口元を上げて笑って

「謝るなら別の事が良かったけど」

「え?」

何の話か分からなくて、倉田くんを見ると

「松岡さん、ごめんなさい!!…あれ?倉田くんも一緒?」

遠藤さんが汗を拭いながら戻ってきた。

「いつも在庫チェックごくろうさま」

顎の肉を揺らしながら、わははと笑うと、角の折れ曲がった納品書を取り出して

「えーと、入荷は伝票通りで間違いないみたいですけど」

なんともあやふやな返事をされた。

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