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sugar-holic

第28章 勘違いしないで

目的の場所に着き、山積みになった段ボールの側面にかかれた入荷日を確認していく。

「うーん。やっぱり間違いないですね」

現物を確認して、倉田くんが頭を掻いた。

「相手先に確認は私がしておくわ。この後出るんでしょ?」

腕時計で時間を確認して、少しだけ悔しそうな表情を見せると

「じゃ…お願いします」

そう言って、ため息をついた。

「忙しいの?」

「それより、アンタの手を借りなきゃならないのが嫌ですね」

倉田くんの返事が予想外で、目をぱちくりさせてしまった。

「まだそんな事言ってるの!?」

「まだ、って何ですか!?」

倉田くんは私に向き直ると、私の肩を後ろに押した。

突然のことに足をふらつかせて、段ボールの山に背中をぶつけると

ダンッ!!

私の体の両脇で、倉田くんが手をついた。

「色々勘違いしてるみたいですけど」

倉田くんに囲われて目を見開いた私に、淡々とした口調でこう言った。

「あんたを史華の代わりにするつもりはありませんから」

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