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sugar-holic

第28章 勘違いしないで

ふいに。今朝みた夢を思い出した。

史華さんの肩に腕を回していた倉田くんを…。

そうだよ。

私では史華さんの代わりにはなれないわよ!!

「勘違いしてるのはどっちよ!?」

「は!?」

「一回ヤったからって、セフレになるわけないでしょ!?」

目の前にある顔を睨み付けると、あきれたように片目を細くした。

「誰がセフレになれって言いました?」

え?

今までの会話を思い出す。

…確かに言われては…ない…。

え?でも、だって…え!?

倉田くんを凝視すると、くっと短く笑われて、鼻の頭を指でトンと突っつかれた。

「なっ…!!」

何するのよ!?

そう言おうと思ったのに。

私を見る倉田くんの表情が…

何でそんなに柔らかい微笑みを浮かべてるのよ!?

躊躇して言い淀んでしまうと

「何て顔してるんですか」

倉田くんが近付いてきて…

唇が触れそうな程近付いた、その時。

私の携帯の着信音が鳴り響いた!

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