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sugar-holic

第31章 いい加減自覚しろよ

「何、痕なんか付けられてんだよ!!」

痕!?

倉田くんが私の左側の首もとを見ている。

さっき、強司に抱き締められたとき、左側の首もとに、強司の吐息を感じた…けど。

あの時、キスマークでも付けたって言うの!?

身動ぎしようにも、倉田くんに押さえつけられて動けない。

息苦しくて、

「倉田くん…離して」

顎を上げられたまま、眉を寄せて倉田くんを見ると、倉田くんも眉を寄せて私を見下ろしていて…

何で?

何でそんな…辛そうな顔をしてるのよ!?

「倉田くん…?」

「よりを戻すつもりがないのに、別れた彼氏に優しくする必要って、何?」

「え…?」

「そういうの、イライラする」

イライラって…。

私のすることで、何で倉田くんがイライラするのよ!!

それで…何?

これは八つ当たりな訳!?

「ツヨシに未練なんかないって言っただろ?」

言ったよ!?

だけど、だからって何でこんな…

ぐいっと更に顎を上に持ち上げられ、苦しくて目をつぶってしまう。

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