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sugar-holic

第31章 いい加減自覚しろよ

ぬちっ…

音を立てて唇が離れる。

荒い息のまま、口で呼吸を繰り返して目の前の人を見た。

目の縁を赤くして、少しだけ目が潤んでる。

妙に色気のある瞳に見射られて、見つめ返す事しか出来ない。

「本当に隙だらけ」

呆れたような口調に、顔が赤くなった。

「誰のせいだと思ってるのよ!?」

恥ずかしくて、噛みつくように語気を荒くすると、一瞬目を大きくして、すぐにニヤリと笑い

「人のせいにしないで下さい」

私の手を押さえている力が弛んだ。

と思ったら、ぐいっと引っ張られて、ベッドの柵にネクタイで固定された。

「ちょっと!!」

「自分のせい、でしょう?」

くくっと笑いをこぼすと、指先で頬に触れられた。

そのままするっと撫でられて、左の耳の縁をなぞっていく。

「やっ…止めて…」

「指で撫でるのも駄目?どんだけ弱いんだよ」

私の反応に、愉しそうに微笑むと

「右と左、どっちが弱い?」

そう言って、交互に弄られた。

「やっ!!んっ…っ!!んぁ、や、あっ!!」

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