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sugar-holic

第33章 誓い

「平谷次長、申し訳在りません。ドアを開けてもらえますか?」

営業部のドアの前で、両手に書類を持ってアピールすると、

「あ、ちょっと待って」

次長が先に立って、営業部のドアを開ける。

すると

パン!パン!パン!

クラッカーの破裂音と、紙テープが平谷次長を襲った。

「うわっ!!」

思わず怯んだところに

「おめでとうございます!!」

皆からの祝福の言葉が降りかかった。

「…え?」

そう言って、平谷次長は拍子抜けしたように目をパチクリさせていて…

その様子に、思わず笑ってしまう。

「梢さん…知ってたね?」

「次長、すみません」

謝りながらも笑いを止められない。

「どうしても直接お祝いがしたくて」

比呂子さんの言葉に、皆がニヤニヤ笑ってる。

だけど次長は、その笑いの意味なんかに気付かないようで

「それは…どうもありがとう」

そう言って、皆を見回してにっこり微笑んだ。

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