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sugar-holic

第33章 誓い

「でもね。お祝いしたいのは、一人だけじゃないんだよね」

比呂子さんの言葉に、平谷次長はああ、と頷いて

「そうだね。梢さんや倉田も頑張ってくれたし」

ん?

次長の口ぶりに首を傾げると、営業部の皆も顔を見合わせて疑問に思ってるみたい。

そんな様子を感じ取ったのか

「え?プロジェクトの成功を祝ってくれてるんだろう!?」

その返事に、皆からのブーイングが起こった。

「え?違うのか?」

皆の反応を受けて、私に確認してくるけど

「残念ながら」

笑いながら次長に答えると、比呂子さんが不機嫌そうに

「あのさぁ、もっと大事なこと忘れてない?」

両手を腰に置き、くっと睨み付けた。

その行動に、周りからどよめきが起こる中、比呂子さんが

「結婚!!おめでとうって言ってんの!!」

苛ついたような口調に、平谷次長がようやく合点がいったとばかりに目を見開いた。

「あ…どうも…」

「それだけ?」

「いや!?ありがとう!!」

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