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sugar-holic

第33章 誓い

「でもそうなっちゃうの、分かるなぁ」

「デレ顔なのが?」

「皆に祝福されて、好きな人と一緒にいられるって、幸せな事じゃない?」

微笑んでそう言うと、倉田くんは

「ふぅん?」

生返事をして、肩をすくめた。

「それではお二人に伺います」

比呂子さんの声が聞こえる。

「こうして私達からの祝福を受けた事を忘れずに、生涯二人で力を合わせ、幸せを育むことを誓いますか?」

「はい、誓います」

次長と美帆ちゃんの声が重なって聞こえた。

と同時に

「誓います」

耳元で囁かれて、びくんと体が震えた。

驚いて耳を押さえて振り返ると

「ははっ。相変わらず耳弱いんですね」

笑いを浮かべて面白そうにしている倉田くんがいて…

「そうだけど…そうじゃなくて!!」

今の…

「ん?」

私の反応を楽しむように、首を傾げて笑いを浮かべている。

からかってるの?…それとも…

「…本気?」

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