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sugar-holic

第33章 誓い

呟くほど小声で聞き返すと、ぐいっと手を引かれ…

本棚を背に、倉田くんに動きを封じ込められた。

「何で聞き返すかなぁ?」

正面から近い距離で見つめられて、その目力に圧倒される。

「え…だって…」

しどろもどろになってしまうと

「ちゃんと俺は気持ちを伝えましたけど」

うっ…

それって…あの日の話だよね。

強司が訪ねてきた日。

そして

「アンタが好きだ」

真正面から告白された、あの日。

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