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sugar-holic

第33章 誓い

指が離れて暖かみが失われて。

それが妙に寂しく感じてしまう。

それくらい、倉田くんの行為を受け入れてるんだと自覚したのに

「拒否すんの?」

少しだけ首を傾げて、探るような目で見ないでよ。

「させない…つもり?」

だけどとっくに魅入られてる。

こんな誘惑に抵抗できない位、私は…

「まぁ、いいですよ?」

やけにあっさりと引き下がられて、肩すかしを食った気になっていると

「プロジェクトが終わったら、俺のものにしますから」

そう言って、ニヤリと笑われた。

「え」

高飛車な態度に、呆気に取られていると

「すぐその気にさせてみせるから。覚悟して下さい」

そして、左耳にリップ音をたててキスを落とされた。

「やぁ…んっ!!」

ビクビクと反応してしまうと、満足げに笑われて…

やっぱり拒否権なんかないんじゃない!!

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