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sugar-holic

第33章 誓い

あの日の告白を思い出していると

「…さっきも平谷サンからお褒めの言葉を戴いたんですが」

目の前の倉田くんが、本棚との距離を詰めた。

「プロジェクト、成功って言ってもいいんじゃない?」

「まっ…まだだよ!!まだ終わってないでしょ!?」

本棚と倉田くんの間で逃げ場を失っていると

「では、誓いのキスをどうぞ!!」

比呂子さんが意気揚々と声を張り上げた。

「は…!?」

「え!?比呂子さん!?」

次長と美帆ちゃんの戸惑った声と、それを打ち消すような、皆からの囃し立てる声が沸き上がる。

「はい、覚悟決めて下さいね」

比呂子さんが楽しそうに後押ししてる声がした。

すると、倉田くんが両手で私の頬を包み…

え!?

顔を上に向けられて。

それとほぼ同時に、唇を重ねられた。

触れるだけの優しいキス。

それなのに、胸の鼓動が高鳴って、頭の芯がぼぉっとしてしまう。

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