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sugar-holic

第33章 誓い

「何ですか?」

倉田くんは意地悪な笑みを浮かべたままだ。

「勝手にそんなの…困る」

「は?」

「誓いのキスは、誓い合った二人がするものでしょ!?私は誓ってないのに!」

そう言うと、一瞬の間の後、プッと吹き出して笑われた。

何でそんな風に笑うのよ!!

肩を震わせて笑っていた倉田くんが、チラッと横目で私を見て

「じゃ、誓って。3秒以内に」

「え!?」

突然のことに戸惑っていると

「ほら。3…2…1」

勝手にカウントダウンをされて。

ゼロの瞬間、倉田くんに抱きすくめられた。

「…誓わないの?」

「ちょっと…!」

首筋に唇を当てられて、ビクンと体を震わせると

「それでは定番ですが、これよりケーキ入刀に移ります」

比呂子さんの声がした。

「あ、もう行かなきゃ!離して!!」

「誓えよ」

抱き締める力が強くなり、身動き出来なくなって…

遅くなったら、比呂子さんが不審に思うじゃない!!

それはまずいでしょ!?

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