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sugar-holic

第5章 気に入ったよ

いつの間にか、浅野社長と次長が主に話をして、私と倉田くんが相槌打つような形になっていた。

それにしても、本当に仲がいいというか…この二人って、話が合うんだなぁ。

仕事上の付き合い以上に、気が合ってるように見える。

「梢さんは、今日何していたの?」

「え…と。家の片付けとか…?」

「引っ越しして直ぐだから。中々片付かないんじゃないか?」

「そうですね。荷物、少ないんですけど」

「少ないって」

倉田くんがクスッと笑う。

う…。『少ない』じゃなくて、『ない』だろって言う顔してる。

「女性だと、少ないって言っても男より荷物多いだろうから大変だろ?」

「俺も去年、引っ越すより、越した先の片付けに追われたからなぁ」

私の部屋の現状を知らない二人が、いいように誤解している。

「まぁ、でも一人ですから。量は知れてますしね」

「一人でもどうにかなる量、ですもんね」

倉田くんのその口調に、イラッとする。

「…そうね。来たときより片付きましたから!!」

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