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sugar-holic

第5章 気に入ったよ

「このあともう一軒どう?」

しらかわを出て、浅野社長にそう声をかけてもらったんだけど…。

正直、飲みすぎた。

「いえ、申し訳ありませんが…」

そう断ろうとしたら、倉田くんが

「次長の彼女、待ってるんじゃないんですか?そろそろ解放してあげましょうよ」

と、にやにや笑いながら言った。

「あ、そうだな。久々の逢瀬の邪魔したら悪いな」

「いや…でもそうしてもらえると助かります」

「平谷くんも言うねぇ」

浅野社長は上機嫌で、平谷次長の背中をバンバン叩いてる。

「じゃあ、方向同じだから一緒に帰るか」

「そうですね」

社長に頷くと、私達の方を向いて

「梢さん、倉田、今日はわざわざありがとう」

「いえいえ。どういたしまして」

次長に、倉田くんが片頬を上げて笑う。

「久し振りにお会いできて楽しかったです」

「困ったときはいつでも連絡くれよ!?」

次長、心配してくれてるんだな。

「はい。そうならないように頑張ります」

負担かけないように頑張らなきゃね。

「じゃ、また」

「梢さん、また飲みに行こう」

浅野社長が片手を上げて言ってくれた。

「あ、はい。是非」

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