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sugar-holic

第8章 思い出した!!

まあまあ、と比呂子さんが宥め、遥ちゃんが苦笑いを浮かべる。

「でも気に入られてるのは確かだよ!?倉田くん、興味ないって人にはどうでもいいって感じだから」

「よく知ってるじゃん!?」

「同期だから。社内で付き合った人、知ってるし」

遥ちゃんの爆弾発言に、皆が食い付いた。

「え~!!誰?」

「もう二人ともいないからいっか…。庶務の玉宮さんと、受付の史華ちゃん」

残念ながら、私には分からない人達だった。

優菜ちゃんと美帆ちゃんもそうみたい。

「倉田、顔で選んでる?」

「たまちゃんはまだしも…史華ねぇ」

比呂子さんと千秋ちゃんが口元を歪めた。

え。この反応って何?

「そんなにすごい人なの?」

私が聞くと、少しだけトーンダウンして

「辞めた理由がね。男関係」

「結局…6股くらいしてたっけ?」

「しかも全員社員」

うわ…。最悪だなぁ。

「発覚した時はこっちまで仕事しにくかったよね。辞めるしかないわ、あれは」

史華さんを知ってる3人が頷きあう。

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