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sugar-holic

第8章 思い出した!!

「倉田くんも、6股の内の一人?」

「ううん。それは倉田くんと別れた後の話」

「良かったじゃん。変なことに巻き込まれずに済んで」

「そこは先見の明があったんじゃないの?」

「立ち回り上手いもんね」

千秋ちゃんの言葉に、ほぼ全員が同意した。

倉田くんって、モテる人なんだろうなとは思ってたけど…。

給湯室での豹変ぶりを思い出す。

指一本しか触れられてないのに、身動ぎさえ許されない雰囲気に呑まれてしまった。

思い出すと、ドキドキする。

そういうのが、女の人を惹き付ける魅力…なのかもなぁ…。

『早いとこ、思い出してくださいね』

本当に。早いとこ思い出さないと、取り返しのつかないことになりそう。

「あれ?史華じゃない?」

え?

千秋ちゃんの声に、我に返った。

「え?今の話の!?」

「あぁ…確かに。一人じゃん」

比呂子さんの視線の先。

赤いニットに白いカーディガンを羽織った女の子がいた。

あの子が…?

確かに美人。スタイルもいいし…何より、女子力高っ!!って雰囲気を出してる。

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