テキストサイズ

sugar-holic

第8章 思い出した!!

「すごっ!!超美人」

優菜ちゃんが感嘆の声をあげる。

「一人でこういう店来るタイプじゃないのに」

「待ち合わせじゃないの?」

その間に、史華さんはお店の人に案内されて、奥に入っていった。

皆、けっこう好き勝手に話するなぁ。

口元に笑みを浮かべながら、グラスを傾けた。

にしても。

史華さん、か。

確かに男の人にモテそうなタイプだな。

あの倉田くんの元カノかぁ…。

二人が並んだ姿を想像する。

うん、お似合いなんじゃない?

あ、でも、『元』なのか。

「史華、倉田にばったり会ったりしてね」

「うわ、気まずいんだけど~!」

「え?何でですか?」

美帆ちゃんが首を傾げた。

「だって、史華の6股バレたのって、結局は倉田くんが原因だからね」

……えぇっ!?

「どうして?倉田さん、何かしたんですか!?」

「した、って言うか…しなかったから、じゃないの?」

比呂子さんが遥ちゃんに聞く。

「うーん…。まぁ、倉田くんの気を引きたかったんだろうけど、逆効果だったんだろうね」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ