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sugar-holic

第8章 思い出した!!

話が一通り落ち着いたのを見計らって。

トイレを探して店内をうろついていると、史華さんを見かけた。

あ、やっぱり彼氏連れだったか。

ボックス席に二人で座ってる。

今はこの人一筋なのかな?なんて、邪推しながら見ていると、彼氏が立ち上がって…

私は、足早にトイレに向かった。

トイレの表示を見つけ、女性用のドアを開く。

…良かった。誰もいない。

鍵をかけ、ふうっと息をついた。

ちらっと見えた彼氏の横顔。

倉田くんだった。

だからこの店に来てたんだ。

私たちに声かけてきたのも、史華さんと一緒の時だと、何かと言われるから…?

先手打ってきたのかも。

「気まずいもんね」

ぽつりと呟いて、ふふっと笑いをこぼす。

別に元カノとよりを戻しただけじゃない。

何をそんなに気にすることがあるって言うのよ!?

私も、何を気にしてるの?

倉田くんとばったり会ったとしても、別にどうってこともないじゃない!!

「彼女いるんだし、ね」

気にすることなんて、何もない。

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