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sugar-holic

第8章 思い出した!!

「え…と」

倉田くんの胸に手が当たってる。

何って言われても。

これ以上近寄らないで、ってアピールをしてるの、分かるでしょ!?

黙って倉田くんを見上げると、倉田くんが右側の口角を上げて、ニヤリと笑った。

「忘れないように、痕でも付ければよかったな」

「え…っ!!」

問い返す間もなく。

私の両手首を掴み、壁に押し付けられた。

「倉田くん!?」

「大きい声出すと、気付かれますよ?」

耳元で囁かれて、ぞくんと体が痺れるような感覚が走る。

「…っ!!」

「本当に耳弱いんだな」

愉しそうに言って、舌先で耳の軟骨の辺りを辿り、耳たぶを軽く噛まれた。

「やっ…!!」

顔を背けて逃げようとするのに、倉田くんがそれをさせてくれない。

どうしよう。胸が苦しい。

こんな事…前にも、あった…?

ビクッと震える体。思わず目を閉じて耐える…と

「気持ちいい?これ、好きだったよな?」

耳元で囁いて、ちゅっ、とリップ音をたてる。

「んっ!!」

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