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sugar-holic

第10章 棘がチクチクする

「どうせ帰ったって、どっかで一人メシでしょ?」

は?

どうせ、ってどういう意味?

ものすっごく、馬鹿にしてる!?

「何か予定あるんですか?」

「え…ない、けど…」

「ならいいじゃないですか」

「まぁ…それはそうなんだけど…」

何で、『二人で』なのよ!?

「ほら、行きますよ」

そう言って、さっさと歩き出す。

行くって言ってないじゃん!!

そう思いながらも、急いで机の上を片付けてるのは何でなんだろう。

倉田くんのペースに巻き込まれてる。

それが悔しいのに。

少し戸惑ったり、迷惑だと思ったりするのに。

断れないのは…どうしてなんだろう。

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