NAHEMA
第2章 本章
俺たちは何度も何度も逢瀬を繰り返した。
俺が電話をかけても、ほとんど出ないくせに。
彼女は気まぐれに俺を呼び出し、
いつも同じホテルの、同じ部屋で待っていた。
いつしか高級ホテルに足を踏み入れることにも気後れしなくなり、
彼女が一番感じるポイントを知り、
彼女がイク前に必ず俺の背中を強く引き寄せる癖を知った。
カラダだけじゃなく、彼女のココロも欲しい。
彼女の体を知れば知るほど、
俺は体の関係だけでは満足しなくなった。
いつも日が暮れるころに俺を呼び出して、
再び太陽の姿を見る前に帰っていく彼女の、
全てが欲しかった。
いや、全てが欲しかったんじゃない。
俺は、不安だったんだ。
彼女にとって俺は、
ただ気まぐれにセックスを楽しむだけの、ただのおもちゃじゃないかって。
美しすぎる彼女にとって、俺は。
数ある遊び道具の中の一つなんじゃないかって。
俺はこんなに彼女を愛しているのに。
彼女の愛を確かめることができなかった俺は、ただ不安だったんだ。
セックスの後の気だるさの中。
「ねぇ、今度、デートしようよ。
こんな、体だけの関係、みたいなのじゃなくてさ。
昼間からどこかに行って、食事して、セックスして…
俺たち、恋人、だよね?
ちゃんと恋人同士みたいに過ごしたいよ。」
「恋人」という言葉をだして。
「恋人」という関係を確かめたくて。
不安でたまらなかった俺は。
彼女は俺のものだと、
そう確信できる何かが、欲しかった。
「ねぇ、次に会えるときに、デートしよ?」
そんな俺の胸の中でまどろむ彼女は。
少しだけ困ったように微笑んで。
「そのうち、ね。」
やっぱり、愛の言葉はくれなかった。
俺が電話をかけても、ほとんど出ないくせに。
彼女は気まぐれに俺を呼び出し、
いつも同じホテルの、同じ部屋で待っていた。
いつしか高級ホテルに足を踏み入れることにも気後れしなくなり、
彼女が一番感じるポイントを知り、
彼女がイク前に必ず俺の背中を強く引き寄せる癖を知った。
カラダだけじゃなく、彼女のココロも欲しい。
彼女の体を知れば知るほど、
俺は体の関係だけでは満足しなくなった。
いつも日が暮れるころに俺を呼び出して、
再び太陽の姿を見る前に帰っていく彼女の、
全てが欲しかった。
いや、全てが欲しかったんじゃない。
俺は、不安だったんだ。
彼女にとって俺は、
ただ気まぐれにセックスを楽しむだけの、ただのおもちゃじゃないかって。
美しすぎる彼女にとって、俺は。
数ある遊び道具の中の一つなんじゃないかって。
俺はこんなに彼女を愛しているのに。
彼女の愛を確かめることができなかった俺は、ただ不安だったんだ。
セックスの後の気だるさの中。
「ねぇ、今度、デートしようよ。
こんな、体だけの関係、みたいなのじゃなくてさ。
昼間からどこかに行って、食事して、セックスして…
俺たち、恋人、だよね?
ちゃんと恋人同士みたいに過ごしたいよ。」
「恋人」という言葉をだして。
「恋人」という関係を確かめたくて。
不安でたまらなかった俺は。
彼女は俺のものだと、
そう確信できる何かが、欲しかった。
「ねぇ、次に会えるときに、デートしよ?」
そんな俺の胸の中でまどろむ彼女は。
少しだけ困ったように微笑んで。
「そのうち、ね。」
やっぱり、愛の言葉はくれなかった。
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