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NAHEMA

第2章 本章

彼女が望むままに、
俺は彼女を何度も抱いた。

快楽の海で体を震わせる彼女を、
これでもかというほど抱き続けた。

彼女の悦びの顔が見たくて明かりを点けようとすると決まって、
彼女は、「ダメ」と俺の手を握った。

イク時の顔が見たいよ
綺麗な体が見たいよ

俺が要求を口にしても。


「明かりを点けないのが、私たちの、ルール、ね?
 暗いほうが、イケナイコト、してるみたいで、燃え上がらない?」


喘ぎ声の合間に口にするのは、彼女のそんな勝手なルールだけ。



そして。

彼女は必ず。
部屋に朝日が射す前に、
「愛してる」の言葉を残さぬままに、
俺の前から姿を消した。



それも。
何度もベッドを共にするうちに気付いた、
彼女のルール、だった。

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