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第2章 最強タッグ

「そのお皿はウェッジウッドの限定品。割ったらただじゃおかないから。今日連れてかないよ?」


一瞬そうちゃんがピクリと動く



「なにがウェッジウッドの限定品よ!私なんて頼めば私オリジナルのウェッジウッド作ってもらえるんだから!こんなのフリスビーにする価値もないわよ!」


そういってそっとカップとソーサーをゆっくりダイニングテーブルに置いて、そうちゃんはプリプリしながらダイニングを出てった



「やっぱりイケメンには会いたいのね、ぷぷっ」


「そりゃ会いたいわよ!」


廊下の方からそうちゃんが叫んだ。


「七海様と総一郎様は本当に仲がいいですね、まるで兄弟みたい!」


「ちょっとそれだけは勘弁して下さいよ、顔も似てないし、あんなのと一緒にされたら…」


「あら?お気づきないですか?雰囲気も顔も似てますよ」


「え、ちょっと笑えないよ、神崎さん」


「私も似てると思ってました」

「堀さんまでっ!?」



急にドアがバンと開いてそうちゃんが入ってきた


「こんな女と私を一緒にしないで!あんた達目が可笑しいわ!早く店に戻りなさい!オープン時間過ぎてるわよ!」


「はっはい!」


神崎さんと堀さんは慌ててベットを片して
私の家を出ていった。


「そーいちろー言い過ぎ」

「ちゃんはどこいったオラァ?」


私は無視してリビングに立てかけてある大きな全身鏡の前に歩いていった。


鏡の前には毛足の長いファーのマットが敷かれている。スリッパを抜いでそっとマットに足を踏み入れ、バスローブの紐を解いた。


「まっ、、きゃっ、アンタ!」


私マッサージを受けるようの紙でできたブラとパンツだけの姿になった。


「んん〜やっぱり、神崎さんはゴットハンドね」


「ほんっと下品!七海って本当に下品よ、やーよ」


「くびれと、二の腕が復活してるわ!サイコーよ!!今日は自信満々でいけるわ♡」


「そんなの今日1日しか保たないわよ。日々トレーニングしなさいよ。あたいなんて週2でジムよ。週2でポールダンスよ。週1でヨガよ。」


「あら、妖精って案外暇なのね」

くるっとそうちゃんの方を振り返り、唇を片方くいっと持ち上げ含み笑いをした。


「くぅ〜その笑い方むかつくわ。引っ叩きたくなる」


「のん、のん、のん。分かってないなぁ〜」

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