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蝶の様に麗しく

第3章 2話

「なあ、一くん。最近総司変じゃねえ?」

朝餉の時間、八番隊組長藤堂平助は三番隊組長の斎藤一に尋ねた。
斎藤は平助の言葉に首を傾げる。

「変とは?何が変なのだ?」

「何っーか…最近の総司、土方さんに悪戯しなくなったろ?しかもいつも左之さんと話してる気がするし…」

確かにそうだと斎藤は思う。

この頃総司は変だった。
いつもは土方副長の悪戯をしては怒られを楽しんでいるはずなのに、全くそれが無くなった。

それどころか話しさえ2人はしてない気がする。

「そうだな……よし、俺が聞いて見ることにする」

「え!本当!?ありがとう、一くん!」

頷く俺は気づかない。
自分の中にある想いがあるということを。

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