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蝶の様に麗しく

第4章 3話

「ねぇ、総司。どうされたい?」

僕は平助の顔が近付いて来たことに、ドキッとする。
平助は僕の耳元でそう囁きながら、ぬるりと指を沈みこませた。

「どう、ってあっ、あっ、んん……」

どうされたいか。
僕は分からない。

これだけヤられてるのに、僕は分からないんだ。

どうされたいか。
土方さんや左之さん、平助。

僕は誰に求めたいの?

媚薬で溶かされた体でも、それはわからない。

「ね、総司。なんで言わないの?こんなに感じて、まだダメ?それとも左之さんがいい?」

「っ……んん、」

最初と同じように、お腹を撫でられる。
だけど今までの媚薬が無くなり始めたのか、ほとんど感じなくなって行く。

「総司、答えてよ……」

俯いても、顔をあげさせられる。
僕は小さな小さな声で、こう謝ったんだ。

自分でも気付かないほど、するりと。

「ごめん……」

口から溢れた。
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