
蝶の様に麗しく
第3章 2話
ーーーくちゅり、くちゅり。
たどり着いた僕の先は充分と言っていいほど、濡れて。
するりと指を入れられて僕の鳴き声は高まるんだ。
「…………ぁあああ、…んん、はっ…………あんっ、んう……」
オカシイ。
自分の体じゃない。
土方さんのことも、左之さんのことも。
何も考えられなくて。
土方さんや左之さんの時みたいに、三本の指がバラバラに動いてる。
そんなんじゃだめ。
もっと、ちゃんと攻めてよ?ね?
「……ぁっ、ね?一くん……?」
「クス、どうした総司?」
いつもと違う一くんに、僕は虜になっていた。
ああ、触れて欲しい。
あんなに嫌だったのに。
「もっと…………ね?…………おね、がいしま…す」
仕方ないな、と言った一くんは、僕のイイとこを触ってくれて。
ほとんど思考が、視点が定まることのないまま僕は果てる。
