歌に載せて
第3章 スパイラル
次の日も収録で…
当然のようにあなたは私の隣にいる
嵐の性格的に一度決まった立ち位置とかは変わらないからしょうがないんだけど
貴方を意識したからなのか
いつもよりも距離が近い気がする
収録中に食べ物のコーナーがあって
智「これ、マジで上手いから食ってみ?」
って上目遣いで
眉毛を八の字にして聞いてくる
それは、破壊力が抜群で
目の前に火花が散ったように感じた
智「ほら、上手いから食ってみって」
でも、いつまでも貴方の顔に見とれてるわけにもいかないから
そこはニノちゃんプロ魂で
和也「えー。貴方の味覚はちょっと
…いや大分変わってるから信用できねぇーよ」
って、ツッコミをかましてその場はなんとか乗り切らせようとしたが
貴方が
智「もっーーー。絶対美味しいのにぃー。」
なんて口を膨らませて可愛く言うもんだから
それには負けてしまい
結局食べることに……
案の定そのものはえげつないくらいにまずくかったが、
隣で
「ねっ?おいしいでしょ?」
みたいな顔をしている貴方の顔を見たら吐き出すわけにもいかず飲み込み取り敢えず
「まぁ、まずくはないかな」
と答えておいた。
それで、なんとか収録は終わった。