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歌に載せて

第4章 kissからはじめよう




廊下をとぼとぼと歩いていると




ふいに俺の隣を横切ったやつがいた




そいつは汗を垂らしながらビュッと音がするくらい全速力で走っていった




たった一瞬だったけど




揺れている髪からした柑橘系の香り




汗がキラキラ光ってて





まるで天使のようだった




今でも胸がどくどくいってる







たしか、あいつは……

相葉(そうば)…じゃなくて


バスケ部の








そうだ




相葉雅紀だ

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