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歌に載せて

第1章 Dear Snow

「会いたい」


お前からのメールはいつも短かった。



そして、俺達の関係が終わる時も

「別れて」

「これからはメンバーとしてよろしく」


って他人行儀な二言で


俺に反論もさせずお前は立ち去った。







雪はただ静かに俺の肩に振り落ちた



お前の心、肌のように白いからそれを見ると




お前との日々を思いだす




それに触れて雪が溶けてしまうと


俺らの関係、過ごした日々も
なくなってしまうような気がしたから


俺は、ずっとその場に立ち尽くした


でも、そんなことも許されなくて


肩にあった雪は風に乗って
どっかへかき消されてしまった



この雪も君と同じように俺の前から
いなくなってしまうんだ


そう思うと


俺は悲しくて涙を流す

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