歌に載せて
第5章 Oh yeah!
潤「桜綺麗だね」
翔「昨日もみたじゃん」
卒業式が終わった次の日
それはお前が旅立つ日
二人で朝早く学校へ向かった
そして校庭の隅にある桜の木の根本を少しほった
そこへそれぞれが書いてきた手紙や思い思いのものを入れたお菓子の缶を入れて埋めた
いわゆるタイムカプセルってやつ
缶の上に土をかぶせていくごと
俺らの過ごした思い出が蘇ってきた
もちろんぶつかったりして楽しい思い出ばかりじゃないけど
それの一つ一つがとても大切なもので
涙が出そうになった
翔「次俺らが合ってこれを掘り返す時は
お互いの夢が叶った時な
俺は親父の後ついで会社を支える」
潤「俺は東京で俳優として成功する」
翔「ぜってぇー!
叶えような」
潤「うん!!
俺ビックなって戻ってくるから笑」
チュッ
翔「あと、そん時までここ俺のもんな
じゃ、そろそろ行くかぁ」
潤「////」
午前9時 駅のホーム
翔「じゃなあ」
潤「行ってきます」
プシュー
送り出したお前の顔は昨日みたいな泣いた顔じゃなくて
心は悲しい筈なのに
桜の花が咲いたような笑顔で去っていった
俺は見えなくなるまで両手を高く上げて手を振った
頑張れ!!!
って思いを込めて