歌に載せて
第6章 Gimmick Game
松岡「智……
別れよっか」
俺が拒否って沈んだ空気が流れている中
唐突に貴方は言った
でも、それは未練が残ってる感じじゃなくて
真面目な顔で言っているんだけど
どっちかって言うと清々しいような顔をしていた
智「……うん…」
俺は静かに返事したあと
涙を流した
松岡「泣くなよ
ほら、最後ぐらい笑顔でさ
この部屋はお前の好きにしていいから」
俺は涙ぐみながら笑顔を向けた
満足そうにして貴方は出て行った
ほらね
こうすればソレぽいじゃん
最後ぐらいいいシーンで終わった方が
お互いにイィでしょ
でもね…
貴方の要らないものは俺だっていらない
この俺を囲うために買った部屋だって
今までの…
思い出だって
全て
いらない…
いらないの