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歌に載せて

第1章 Dear Snow



この日は雪がまた降っていた


だから、より一層悲しいのかもしれない




お前は永遠に会えない人となってしまった



知らなかったよ

お前が癌だったなんて



恋人じゃなかったとしてもメンバーだったんだから教えてくれてもよかったじゃないか





ピーンポーン


誰だよ

こんな時に……


ドンドンドン

「おい!開けろよ!!」



こんな乱暴なことをするのはアイツしかいない


俺は、いつの間にか流れていた涙を拭ってドアを開けた



潤「やっと開いたよ。


じゃあ、お邪魔するよ」


潤は勝手に部屋に上がっていった

俺がリビングにつく頃にはソファーで自分の部屋のようにくつろいでいた



翔「お前は、アイツの傍にいてやんなくてもいいのかよ」


潤「それを、言うなら翔くんもでしょ」


翔「おれは……とにかくお前はニノと付き合ってたんだからなんとしてもいてやれよ」


潤「ホントに……何にも知らなかったんだね…」


翔「そうだよ!メンバーだから言ってくれてもさぁ


潤「翔くんはなんもわかってないよ…


なんで、ニノが翔くんと別れたか知ってる?」


翔「そんなん知らねぇよ。

俺に飽きたんじゃねぇの。

だから、お前にコロッと乗り換えたじゃねぇかよ」



潤が何をいいたいのかわからなかった


今更、なんで別れたのかってことをほじくりかえされても


本人がいないんだから……



そうなんだよ





もう、あいつはいないんだから



俺はこの世にいる意味がないじゃないか……

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