歌に載せて
第7章 Cry for you
潤side
見るからに落ち込んでる智
潤「どうしたの?
姉さんと喧嘩でもした?」
智「いや、、君に相談できることじゃないし」
でも、状況からして
潤「…言いにくいんだけどさ…
もしかして姉ちゃんに反応しなかったとか?」
智「……」
潤「うわ!まじかー
もしかして、初めてとか?」
智「…」
潤「へぇー…」
まさか未経験者だったとは思わなかった
でも、そんなことに俺は
智「ごめん!やっぱり君に相談することじゃないね
じゃあ!」
嬉しい気持ちが芽生えていた
潤「ちょっと待って!」
そう言って俺は腕をつかんだ
潤「俺を練習台にしない?」
潤「えっ?」
正直自分で言っておいて自分がビックリしている
でもなんとか
この人の役に立ちたいと思ったんだ
あなたの気持ちを知った今でも…
潤「いや、流石に最後まではやんないよ?
キスとかそれぐらいのことで慣れていこうって言ってるの
ほら俺姉ちゃんと顔似てるって言われるし」
ここまで必死に言ったのは
小学生の時に大好きだった限定品戦隊もののフィギュアを親にねだった時だったかもしれない
智「……」
潤「ごめんね?
馬鹿な事言って、
忘れてもらっ」
智「この提案受けさせて貰おうかな…」
潤「えっ?」
本気だったけど本当に受けてくれるとは思わなかった
智「あっ、ごめん冗談だったなら今の忘れて//
でも、君のお姉さんを悲しませたくないから…」
潤「いや、本気
じゃあ、明日の夜はどう?」
智「あっでも、やっぱり…
だめだよね…
兄弟なんだし」
一度受けたのに逃げるのは無しだよ…
潤「待ってるから
明日の夜、待ってるから」
智「…」