
歌に載せて
第8章 Lotus
次の日は朝ちょっと早起きして
電子レンジの使い方を教えた
そして外が暗くなったらカーテンをしめて電気をつけることを伝えて家を出た
教えたことはすぐに吸収していったようで男の俺にも母性本のが宿った気がした
そして土曜日になり
とりあえず二宮くんのものを買いに出かけることにした
まぁ、買わなくても今はあんまり不自由してないんだけど
これから本格的に寒くなるから布団とか
服とかは俺のが大きくてまくってちょうどよくなってるから
ちゃんとしたものを買ってあげたかったんだ
サラリーマンの俺には痛い出費だけどね
なんとか、生活用品を書い終えた俺達は
帰り道の古びた商店街を歩いていた
隣の両手いっぱいに抱えてふらふら歩いてる二宮くんを見ていると
可愛くてにやけてしまった
それではいかん!と思って前を向いて歩いていると
いつの間にか隣にいなくなっていた
少し後ろを振り向くとまだ明かりのついている店の前で佇む二宮くんの姿があった
相葉「二宮くーん?
いくよー」
二宮「あっ」
ちょこちょこと掛けてきて
不意に二宮くんはつまづきそうになったので
俺はとっさに持っていた布団を投げ出して
二宮くんの体を支えた
相葉「大丈夫?」
そう声をかけると
二宮くんの体が少し震えていて
俺はとっさに手を離した
こんなことは数回あって
俺が不意に二宮くんに触れたりすると震え出すのだ
ひどい時には顔を青白くさせて
でも、それは二宮くんの意思ではないそうで
体が自然に拒否反応を示してまうそうなのだ
二宮くんの震えが収まったのを確認するとまた家に帰るために足を進めた
家に着くと二人ともショッピングで体が疲れていて風呂に入ってさっさと寝ようとした
でも、昨日までと違うのは
二人揃って布団は違うけど隣同士で眠ることだった
