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ガンダムカイザー

第4章 トータスへ

ランドシップの中ではクルーたちが深刻な顔で戦況を見ている。
仮面の男、艦長は唇を噛んで、少女は祈るようにしている。

少女の祈りが届いたのかハリーたちは窮地を脱した。
一瞬、ガンダムらしきモビルナイトが現れてトルネードを起こしてドクロを破壊したのだ。
その隙を突いてハリーたちは猛反撃をして敵は総崩れになった。

「一瞬、ガンダムが見えた気がするが・・」
「あなた、ニュータイプなの?」
キッドとユウリはハリーをニュータイプでないかと疑う。それに対してハリーは沈黙する。

今までにも自分にはガンダムと契約する力があるのではと疑ったことはあるが、ガンダムと契約することは避けてきたのだ。

「おのれ、まだ終わっちゃいね~ぞ」
ガシャガンダムは巨大なカマをぶんぶんと振り回して襲いかかってくる。巨大なカマは岩を砕き、大地をも砕く。

ハリーは無言でギルを駆る。恐るべきスピードでカマをかわし、身軽にカマに乗って、ギルはガシャガンダムに剣を突き刺す。その剣は見事にコクピットを貫いた。

「驚いたな、それだけの力を持ちながらまだガンダムと契約していないとは」
キッドもユウリもハリーがニュータイプだと確信した。しかし、なぜガンダムと契約しようとしないのか・・・。

「その少年の力が必要だ。トータスへ来てもらえ」

艦長の命令でキッドとユウリはハリーをランドシップトータスへ案内した。

ランドシップに同行することにはためらいもあったが、やはり少女のことが気になったのでハリーは素直に従った。

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