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君は少しも悪くない。たぶん

第4章 いま、の後



収録二つ目にもなると、最初は遠慮がちだった翔くんと相葉くんのスキンシップも激しくなってきた。

前室で隣に座るニノが、ため息をついている。

「はぁ〜」
「大丈夫?」

俺がチラッとみると、ゲームの電源を落として、近寄ってきた。

「なんか妬けてきた」
「何に?」


その質問には答えずに、黙って俺の肩に頭をのせてきた。


収録中、ニノは確かに笑っていた。

でも、俺には分かる。


彼の瞳は、決して笑っていなかった。


ただ俺に分かるんだったら、


翔くん、きっとあなたにも分かっていますよね?




またしても、あなた自身の行為が、


あなたの大切な人を、


傷つけているということが。

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